2009年10月
高円寺
もうすぐ引っ越しだ。高円寺に住み始めたのは19歳からだから、もう13、4年は住んだことになる。ずいぶんと長くこの町にいすぎて、未だに、もうすぐこの町を出るという実感がわかない。振り返ると、いろんなことがあった。楽しいこともあったし、もちろん悲しいこともあった。いろんな人にも出会えた。その中には、今でも付き合いのある人もいれば、今はもう会っていない人もいるけれど、やっぱり出会えたことにすごく感謝している。多分ここに住んでいなければ、今、自分は絵を描き続けていないんじゃないか、仕事として絵を描いていなかったんじゃないかと思ったりする。近所のクリーニング屋でアルバイトをしながら、絵の売り込みをしたり、そんな時間が7年くらいあった。絵の仕事はいっこうに来る気配もなく、来ても1年に1つか2つ。自分は何をしているんだろうと思ってばかりだった。だけど、励ましてくれる人たちがたくさんいて、同じように何かを目指している人たちがいたから、自分もまだまだ諦めてられないと思えて、それで続けてこれた。人や場所にすごく恵まれたとすごく思う。離れるけれど、自分にとってはとても大事な町だと思うし、これからも思い続けるだろう。この町に住むことができて、本当に良かった。


